ラブホバイブルラブホテルエッセイ>盗聴発見器(広域受信機)の驚きの機能


盗聴発見器(広域受信機)の驚きの機能

私は、自宅に帰ると、いつものように私の愛用器であるユピテルのMVT-340 のスイッチを入れ、サーチを開始した。
ほどなくして、受信機は一つの電波を捕らえた。それは、電話の保留待ちのメロディような音であった。

はじめて捕らえた電波に、私はしばし、その音に耳を傾けた。だが、永遠とメロディが聞こえてくるだけで、何も聞こえなかった。

”一体、この音はなんだろう?”
私は不審に思いながらも、その単調なメロディに耳を傾けるうちに、いつしか、私は眠りに落ちた。

それから、どれぐらい経過したであろうか、耳に飛び込んできた男女の会話に私は目を覚ました。

♀「ねえ、そちらは、どこから、電話しているの?」

♂「こちらは、○○○だよ」(おいおい、違うだろう(^_^;))

女性はやや落ち着いた感じの声だ。年齢は30歳後半ぐらいか。男性は、よくわからないが30歳前後といったところか。

♀「あら、じゃあ、私のところから離れているわね」

♂「そちらは?」

♀「私は、×××よ。あなたの年齢はいくつ?」

♂「28だよ。君の方は?」

♀「私は35歳よ」

その後、二人はしばらく会話会話を続けた後、電話を切った。
それから再び、ピッポパッポと電話のダイヤルボタンを押す音がして、再び、保留のメロディが流れ始めた。
私は時計を見た。もう午後11時を回っている。
ほどなくして、「ピンポーン、電話がつながりました。おつなぎします」というかわいい女性の自動音声の声が聞こえた。
私はようやく、事の成り行きが理解できた。どうも男性が女性をナンパしようと、ダイヤルツーショットに挑んでいるらしい。

私は、受信機の音声ダイヤルのつまみをやや大きくして、受信している声に意識を集中した。

今度は、10代後半ぐらいと思われる女性の声であった。

「おにいさん、ナンパしてるんやろ。もてないんや」といいげらげら笑う声が聞こえる。どうも背後に何人か声が聞こえる。あきらかに冷やかしだ。

男性は、即座に電話を切る。そしてまた、電話をかける。しばし保留の後に、再び、「ピンポーン。おつなぎします」。

そして今度も再び、さきほどの冷やかしの女性だ。

「いつまで、そんなことしているの? ばっかじゃないの? 彼女おらんのやろ?」とげらげら。

男性も怒って声をあらげる。

「うるせえ!!」

そして電話を切り、再び、電話をダイヤル。

しかしつながるのは、先ほどの冷やかしの女性ばかり。しまいには、男性が「もしもし」といっただけで、相手の女性もその男性を察知し、「ばーか!!」という。
男性もついには切れて、「ばかやろう!!」と声を荒げる。

繰り返される男女の会話に、私はほくそ笑みながら、耳を傾ける。

しかし男性は諦めない。余程、飢えていたのであろう。時間は既に午前1時をまわっているが、男性はめげずに電話をかけつづける。
ほどなくして、再び、最初の30歳後半と思われる女性に再び、つながった。声で私にはすぐに同一人物であることがわかったが、二人は、それに気がつかずに会話している。

♀「いま、どこから電話しているの?」

♂「今、△△△からだよ」(おいおい、またでたらめか(^_^;))

♀「年齢は?」

♂「30歳だよ」(おいおい、年齢もでたらめか(^_^;))

ふと、女性が声の感じから悟ったらしい。男性に尋ねた。

♀「あれ、さっき、話をした○○○の人じゃない?」

♂「違うよ」と男性。「いま、はじめての会話だよ」

♀「あら、そう?・・・」と半信半疑の女性。

そしてしばらく会話をしてとりとめもない会話をしていた二人であるが、いきなり女性が本題に切り込んだ。

♀「あなた、会える女性を探しているんでしょう? 私だって、こうやって電話しているのは、会える男性を捜しているから電話しているのよ。 いつまでも電話していていても、あなたも時間の無駄でしょう? どう? 2万でよかったら、今から会える?」

それに対して、相手の年齢を察しして初めから、その気ががない男性は答える。

♀「いや、俺はそんな気はないから」

その返事を聞いた女性は、「そういうことならわかったわ」とさっさと電話を切った。

時間は既に午前2時を過ぎていた。その電話を最後に、男性も諦めたらしく、ダイヤルツーショットへの電話を辞めた。

ようやく、3時間にも及び男性のダイヤルツーショットの試みが終わり、私も受信機のスイッチを切り、本格的な眠りについた。

以上は、実際に私が聞いた電話の大まかな内容である。
もちろん、私は電話を盗聴していた訳ではない。傍受していただけだ。

この世の中には、受信機(レシーバー)と呼ばれるものが存在している。この受信機はアナログの電波を受信できるものであり、盗聴発見器としての機能の備えるものが多い。(ちなみに、携帯電話は受信できないので、ご安心を)

ラブホテルを経営している立場から、私は盗聴発見器として使うために購入したのであるが、購入してみると、盗聴波を捕まえるかわりに、実際に飛び込んできたのはコードレス電話の電波の数々であった。

最初、電話の電波を傍受した時には、いささか驚くとともに、これほど皆が使っているコードレス電話の会話が筒抜けであることには正直、びっくりしたものだ。そして、今や、私の受信機は盗聴発見器としてではなく、どちらかというと、電話の会話の傍受器として活躍している(^_^;)。

スイッチを入れると、次から次へと飛び込んでくる、無防備な電話の電波。時には深刻な家族や友人同士の会話から、なまめかしい男女カップルの会話まで、すべて筒抜けなのである。プライバシーだの個人情報が叫ばれている、今の世の中にあって、こうした現状が放置されていることは、驚きである。

一度、ご興味を持ったれた方はお試し頂きたい。

ちなみに、ラブホテルでも、そうしたコードレス電話を利用しているところがある。そうしたところに偵察(や近くにいくだけでも構わないが)に行った際には、この受信機を所持していると、フロントと客との会話から、ラブホテルにかかってきた電話まで聞くことができる。
受信機のコードレス電話の傍受機能は、今や、盗聴発見器以上に使える機能なのである。

(なお、関連ページとしてラブホバイブル第五章

【参考サイト】
盗聴発見器徹底比較


ラブホバイブルへもどる  戻る