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24時間休憩制度(深夜休憩)の矛盾

昨今、24時間休憩OK(深夜休憩OKと呼んでいるラブホもある)を唄うラブホが増えている。これは日中・深夜を問わずにどの時間帯でも休憩ができるというものであるが、そういうと、「えっ、ラブホはいつでも休憩ができるんじゃないの?」と疑問を抱く方もいるだろう。そこで、若干、補足しておくと、従来、ラブホの料金というのは、休憩と宿泊に厳密に分かれていた。ラブホバイブルの料金システムのところでも説明したが、休憩時間帯の範囲内にチェックイン〜チェックアウトを済ませて場合だけをラブホでは休憩扱いにし、それ以外はすべて宿泊扱いとするのが、ラブホの原則的な考え方である。

例えば、休憩時間帯が朝の6時〜夜の12時までのラブホがあった場合、朝の6時前にチェックインした場合や、夜の12時を超えてチェックアウトした場合は、それは宿泊と見なされる。利用時間が30分であろうが3時間であろうが、関係ない。あくまでも各ラブホが定めた休憩時間帯内の利用だけが休憩となるのである。
しかし昨今のラブホ業界の売上低迷や競走の激化を受けて、各ラブホはより充実したサービスを全面に打ち出すようになった。そうした流れの中で出てきたものの一つが、24時間休憩OKというものである。つまり休憩時間帯を超えた利用であっても、利用時間の短いものは宿泊ではなく、休憩と見なし、休憩料金でOKというのが、24時間休憩OKというものである。

24時間休憩OK制度について、よく見受けられるのが、”3時間以内の利用であれば、24時間休憩OK”というものである。この場合だと、ラブホの客は3時間未満であれば、もうチェックインやチェックアウトの時間帯を気にすることなくいつでも休憩として休憩料金を支払うだけで済むことになる。従来のように、休憩か宿泊かといったわずらわしい判断に悩むこともなく、とてもシンプルで親切な仕組みと言えよう。
但し、この24時間休憩OKというラブホを利用する場合、やや注意しなければならないことがある。それは休憩が適用される曜日についてである。
例えば、「3時間以内であれば24時間休憩OK」のラブホで金曜日の夜の11時から土曜日の午前2時まで利用したとしよう。この場合は金曜日の休憩料金となるのか、土曜日の休憩料金となるのだろうか?
料金システムをどのように決めるのか各ラブホの自由であり、さまざまなパターンが考えられるが、ラブホのコンピューターシステムの業界大手であるアルメックス製のものでは、休憩開始時間までは前日のものが適用されるというのが標準パターンである。通常、休憩開始時間は朝の6時や7時に設定されているであろうから、ここの例では金曜日の休憩料金が適用されることになる。金曜日は平日の休憩料金でよいから、この場合はかなりお得だ。この場合、例えば休憩開始時間が7時だとすると、土曜日の朝の6時にチェックインしても3時間以内であれば金曜日の休日料金でよいことになる。
しかし何事にもメリットはデメリットにもなるのが世の常である。例えば、この場合は月曜日の朝6時から3時間以内の休憩をした場合は、月曜日の朝でありながら、日曜日の休憩扱いとなり、料金は高くなってしまう。
そして更に、24時間休憩制度はラブホの料金設定にも混乱を巻き起こしている。それは慎重に休憩と宿泊のバランスを取らないと、おかしな逆転現象を招くということである。
例えば、私の近隣にあるCホテルの例である。ここも最近は24時間休憩制度を取り入れたのであるが、日曜日の休憩料金は3時間6800円である。一方、日曜日の宿泊料金は平日料金として6000円でよい。日曜日の宿泊時間帯は夜9時〜翌朝10である。

(Cホテルの料金)
日曜日の休憩料金 : 3時間6800円
日曜日の宿泊料金 : 6000円 (日曜日の宿泊時間帯は夜の9時〜翌朝10時)
24時間休憩制度 : 3時間以内であれば自動適用
宿泊切替時間   : 夜12時

この場合、例えば夜9時30分〜夜12時30分未満の利用は、24時間休憩が導入されていなければ、宿泊切替時間を過ぎているため、宿泊として6000円であるものの、24時間休憩を導入した結果、3時間未満の利用として6800円となってしまう。すなわち、3時間未満の利用は高い料金がかかり、3時間を経過すると料金が安くなるのである。これはきわめておかしな料金設定である。しかもこのCホテルでは『休憩500円/宿泊1000円』割引券を発行している。つまり、この割引券を使えば、日曜日の12時30分前に出れば6300円、12時30分を過ぎれば5000円でよいことになる。
これでは一体、何のための誰のための24時間休憩制度かわからなくなってしまう。しかし土日の休憩は需要が多く、日曜日や平日の宿泊は需要が少ないためかなり安めの料金設定をしていることが多い傾向があるため、このような事例は決して珍しくなりつつあるのが現状だ。
24時間料金制度を取り入れているラブホを利用する場合、利用する方はこのあたりを見定めて利用されることをお勧めするとともに、ラブホ関係者の方には、このようなことにならないようなバランスの考慮や日曜日祝日の24時間休憩の適用除外をお願いしたいものである。


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