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18歳未満がラブホテルを利用すると罰せられるか?

ここでいうラブホテルは、もちろん、「風営適正化法」の適用対象である風営法ラブホテルのことである。一般ラブホテルは18歳未満禁止のルールはない以上、利用しても法に触れることはないことは述べたとおりである。

結論からいうと、風営適正化法では18歳未満の者を立ち入らせてはならないと定めており、規則に違反した風営法ラブホテルは1年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処すると定めている。

但し、これはあくまでも、18歳未満の青少年にラブホテルを利用してはいけないと規定しているのではなく、ラブホテル側に18歳未満の者を利用させてはいけないと述べているに過ぎない。

例えば、未成年者飲酒法や未成年者喫煙法には、20歳未満の者は飲酒や喫煙してはならないと定め、営業者も20歳未満の者に酒類や煙草を販売してはならないと定めている。 そして未成年者が飲酒や喫煙の目的で酒類や煙草を所持していた場合には没収、販売した業者には50万円以下の罰金と定めている。

だが風営化適正化法においては、未成年者を客として立ち入らせた営業者には1年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金に処する規定されているが、ラブホテルに立ち入った未成年者に対しては何らのを罰する規定は儲けていない。
風営化適正化法はあくまでも営業者側だけを拘束するものなのである。

よって、結論からいうと18歳未満がラブホテルを利用しただけで罰せられることはないし、18歳未満の者がラブホテルを利用してはいけないという法律もどこにもない。

但し、ここで問題になるのは青少年保護条例との関連である。

長野県を除く各都道府県は青少年保護条例を儲けており、未成年者の「淫行又はみだらな性行為」「不純な性行為」等を禁止している。18歳未満の者がラブホテルを利用することで性行為が行われたとして、青少年保護条例で結果的に罰せられることはないのであろうか?

この点についてだが、青少年保護条例は18歳未満の青少年に対する淫行を禁止するものであるから、ラブホテルに行っただけで罰せられることはない。ただ、ラブホテルに行って、そうした行為をしたことが世間にばれて、罰せられることはあるかもしれない。
しかしその場合も、その行動がすぐに処罰対象となるかというとそうではない。相手が18歳未満の青少年であることを知らないことに過失がなかったり、青少年同士の行為には罰則の適用をしない旨の規定を儲けている条例がほとんどであるし、そもそも青少年保護条例でいう「淫行又はみだらな性行為」とは 性行為一般を指すものではない。
この点については、最高裁の判例では「青少年を誘惑し、威迫し、欺罔し又は困惑させる等その心身の未成熟に乗じた不当な手段により行う性行又は性行類似行為の他、青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱っているとしか認められないような性行又は性行類似行為をいう」と述べている。
やや表現がわかりづらいかもしれないが、要は通常の恋人同士がその自由な意思に基づいて行われた性行為であれば、相手が青少年であろうが罰せられることはないということである。

これは至極当然のことである。青少年であろうがそうでなかろうが、恋愛をすることは人間の本質に関わることであり、各々が各々の意思に基づいて行われるべきものである。そして恋愛の延長線上に性行為がある。そのような恋愛に伴って発生する性行為を罰することは、人間の自由な意思や人権を否定するものとして決して許されることではない。
現代において性行為は恋人間だけではなく、知人間でも起こりうることがあるが、この場合でも同様である。恋愛というのは非常に曖昧な概念である。どこからどこまでが恋愛で、どこからどこまでが恋愛ではないか、そんなことは誰にもわからない。お互いが自由意思に基づいて望んで性行為を行ったということ事態が、何らかの恋愛感情の発現であるという考え方もできる。
よって、青少年保護条例で処罰の対象となるのは、成人が18歳未満のものを買春した場合や教師がその地位を利用して教え子に猥褻行為を行った場合のように、明らかにそれが人間的なつながりによるものではないような場合だけと考えてよいだろう。

なお、各都道府県の青少年保護条例の中には、青少年に対する淫行又はみだらな行為が行われることを知って場所を提供してはならないといったことや、挙動不審な青少年が宿泊した場合には警察に通知するよう努力することを旅館業者に義務づけているものもある。県により微妙に規定の仕方もニュアンスが異なるので、気になる方は一度、御自身の地元の条例を読んで確認してみることをお勧めする。


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