ラブホバイブルラブホ運営日誌>SMカップル

SMカップル

いきなりフロントがやめ、今日は遅くまでフロントの手伝いを。
なぜか水曜日は忙しい。
今日はアルバイトのフロントに代わりを頼んだものの、彼女一人では不安なので、私は手伝いに入った。ルームサービスも多く、私がひたすらルームサービスを作り、運ぶ。
そんなとき、705号室からポラロイドカメラを貸して欲しいとの内線が入った。私はポラロイドカメラを持って行き、、いつものように客室の扉をあけ、玄関の棚にカメラを置いた。部屋の内ドアが少しあいており、男女の話声が聞こえていた。
その時、部屋の中から私に気がついて客が出てくる気配がしたので、「カメラ、置いておきます」とひとこと客室内に向かっていいい、私は慌てて玄関の扉を閉め、廊下に出た。するとすぐさま、扉が開き、「すいません、写真を撮ってもらえませんか?」と聞こえた。扉のほうを振り返ると、男性が扉から顔を覗かせていた。私は「まずいな」と思った。写真を撮ってくれと言われた場合、ラブホでは普通の記念写真なんてことはまずあり得ない。
一方で私は”おもしろいじゃないか”とも思い、客に招かれるままに客室にはいった。
男性は大柄なタイプであった。髪が長く、肩より下まできており(かつら?)、しかも妊婦が着るような上下一体の色柄のスカートを着ていた。まるで女性のような髪型と服装である。
中には女性もいて、僕が言われるままにカメラを手に取ると、二人して僕の目の前に並んだ。
そしてカメラを構えた、その時である。

「さあ、座りなさい!」

女性が命令口調でいった。大柄な男性が小柄な女性の前にひざまずいた。はっと思い、女をよく観察すると、普通のスレンダーなきれいな女性であったが、黒色のぴっちりした服装をまとっていた。
「さあ、服をまくりあげて」

女性に言われるまま、男性は、服を少したくしあげた。

「そんなんじゃだめでしょ!」

女性は強い命令口調でそういうと、ひざまずいた男性の膝と膝の間に片足を差し込み、服を上にひっぱりあげた。男性も自らの手を添えて、服をたくしあげた。
男性の服の下から、ブラジャーがあらわれた。カメラの手が震え、体内がかっと熱くなるのを感じた。
私は周囲を見た。ベッドの上にはムチやロープが、テーブルの上には大きなローションが置いてあった。他にもソファには色々な小道具があった。
男性が女性に命令されるままに、ブラジャーも上にたくしあげると、男性の乳があらわれた。両乳にはクリップで乳首を挟むタイプのバイブがぶら下がっていた。
私はカメラのシャッターを押した。すると、写真ではなく、一枚目のフィルムの蓋がでてきた。インスタントカメラは最初の一枚目は、プラスチックの板みたいなものが出てくるのだ。私も焦っている。
慌てて更にもう1回、シャッターをきり、でてきた写真を棚に置いた。

「お礼をいいなさい」

女性が命令する。男性はかぼそい声で「ありがとうございました」とお礼をいった。その弱々しい声を聞き、女性が「もっと大きな声で!」と命令する。男性は再度、声を大きくしてお礼の言葉を述べた。

私は急いで部屋を後にした。まだ心臓が高鳴っている。このようなことは、時折、メイクから聞いてはいたのであるが、やはり、自らが遭遇すると冷静ではいられないものである。
ムチとかロープとかもあったから、きっと男性はこの後、ロープに縛られてムチで叩かれるのであろう。
一体、何が楽しいのであろうか? そう思いながらも、やはりきっと楽しいのであろうと思った。
そのカップルが帰り際、フロントにまで精算に来た姿をカメラで見ていると、先ほどの弱々しい感じとは打って変わり、やや大柄での身体つきも堂々としていた。男らしさすら感じる。

人は見かけによらないとは、確かに真実だ。


ラブホバイブルへもどる  戻る