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ウイングつき?

朝、出勤すると、フロントのS子が「モーニングを10時29分とかに頼んでくる人がいるんですよ」「それでは、そもそもモーニングの意味がない」「せめて10時ぐらいまでの予約とかにしてもらえませんか?」と怒った口調で私に言った。

私のところでは宿泊客に対してモーニングの無料サービスをしている。通常のラブホテルだと、事前にモーニングを頼む場合、予約(午前2時までにといった条件をつけて)をするところが多いが、特段手の込んだものを出す訳でもないし、私のところでは予約なしで受付けをしていた。

10時までにしたって、ぎりぎりに頼んでくる客が減る訳ではない。彼女の言い分の半分も私には理解できなかったが、要はこんな面倒くさいことしたくないという感情が背景にあるのだろうと思った。

「あんたの言っていることのほうが、よほど意味がないわい!」
といってやりたいところであったが、責任者の私がそんなことを言ったら大変なことになるので、言葉をじっとこらえて、「どっちにしろモーニングをつくって出す訳だから、その行為自体は変わらないだろう?」と答えておいた。
要は”予約を10時までにしても、楽にはならないぞ”ということを彼女に理解して欲しかったわけである。
「それはそうだけど」と少し不満気味の彼女。
S子が入社してまだ4ヶ月ぐらいであるが、やたらと最近は、言いたいことをいい、主張が強い。どれも、ラクしたいという内容ばかりである。顔は普通の顔をしていて、以前はスナックでけっこう売れっ子でストーカー被害にあったりしたこともあったもらしい。

「私って、身長といい、手の長さといい、足の大きさといい、すべて標準なんですよ〜」と屈託無く笑っているが、そんな彼女の体重はゆうに80キロは超えている。今後が末恐ろしい一人である。

さて、今日は3連休の最終日である。かなり忙しいことが予想される。
客室より内線がかかったので、私が電話に出ると、若い女性の声で「ショーツが欲しいのですけど、ショーツのサイズは何ですか?」と聞いてきた。(私のところではショーツを無料で配っている)

「フリーサイズです」と私。

「生地は何ですか? 綿ですか?」

「綿? いや、ちょっとわかりませんが」そんなこと男の私に聞かれても困る。

「色は何ですか?」

「色は、水色、黄色、ピンク等々がありますが」

質問は更に続く。
「ナプキンはありますか? はねつきですか?」

はねつき? 一体、何のこと? と思いながら、うちで置いてあるようなナプキンは安物だから、そんないい商品ではないだろうと思い、「違います」と答えておいた。

「では3つください」

「かしこまりました」

電話を置くと、私はリネン室にナプキンをとりにいった。、袋をよくみると、「ウイングつき」との文字が書かれていた。
”ウイング=はね”ということであろうから、私のところのナプキンは”はねつき”だった訳だ。

ナプキンには、はねつきとそうではないものがある。男性の皆さん、ご存じであっただろうか。

しかし、最近の女の子には恥じらいというものがなくはないか。


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