ラブホバイブルラブホ運営日誌>従業員の言い分2


従業員の言い分2

部屋の点検は私の日課だ。これだけは欠かすことはできない。もちろん、私一人で点検をすべてすることはできない。そこで、ランダムに数を絞ってはいることになる。
もちろん、誰がどの部屋を掃除したかはすべて記録させているので、その点検結果が各自の評価にはねかえり、そしていずれ給与に反映されることになる。だからこそ、メイク係も清掃に真剣みがでるのだ。

と言いたいところであるが、、私が点検にはいると、やはりミスが目立つ。完璧というのは非常に少ない。トイレにおしっこやら便が付着していたり、部屋の電球が消えていたり、スプーンやコーヒーカップが汚れていたり、ファイルもさかさかさまにセットされていたり、注意しても注意しても備品が斜めになっていたりする。
今日など、なんと本来であれば、コーヒーが置いてあるところに、コーヒーでなく入浴剤がセットされていた。
袋の大きさは同じぐらいであったから、間違ったのかも知れないが、万が一、客が誤飲していたら大変なことになるところであった。
カラオケの新譜の張り付けも、根本側をあわせて貼らないと行けないのに、根本ではない逆側にはってある(外開きになるように張らなくてはいけないのに、内開きになるように張ってある)ものが多いことにも気がついた。私は自分の指導力の不足を嘆き、ため息をついた。

さて、先日の旦那と”弟”と連れてやって来たQ子の件である。私はさっそく、昨日に労働基準監督署に行って、相談をしてきた。
労働基準監督署の人は、”仕事中の怪我で会社を休んだのなら、当然、労災保険の対象となるので3日までは会社が給与を補償する必要がある”とのことであった。3日分といっても、「その補償金には、税金も社会保険もかからないし、6割で十分ですよ」とのことであった。
Q子が会社に出てきたのは、捻挫をしてから6日目である。2日間は、元々、Q子が休みの日であったので、実質、3日間だけ会社を休んだことになる。その場合の扱いを担当者に尋ねると、「労災は4日目からしか対照にならないので、労災ではでないかもしれないし、でるかもしれない」といい、元々の休みであった2日間については、病院の診断書を見てみないことには対象になるかならないか判断できないとのことであった。

私は早速先日の休業補償と治療費の件でQ子に電話をした。
「治療費は労災で出るので書類を送ります」ということと、「休んだ3日分については、その6割を会社の方から支払う」ということを説明した。休みであった2日分については下手に出ると答えた後に、労働基準監督署に書類を出した結果、出ないということになったら困るので、何も言わないでおいた。
そしたらQ子はすかさずに言った。
「5日分でしょ? 私も労働基準局に電話して確認したんですよ」

先日の話し合いでは、「そちらで確認してくれ」「その確認内容に従います」と言ったくせに、なんのことない、ちゃっかり自分でも電話して確認したようだ。
しかし労働基準監督署も、事業所側が相談に行くと事業所寄りのことを言い、従業員側が相談にいくと従業員寄りのことを言うから、始末が悪い。

「残り二日分は、労災で請求ということになるんですよ。ただ休みが入っているので出るか出ないかは、請求してみないとわかりません」と私は答えた。

Q子はその場では、「わかりました」と言って電話を切った。だが、これで引き下がるQ子ではないことは私にはわかっていた。どうせ、6割ではなく全額出せといってくるのはわかっている。先日の話し合いでは5日のうち、2日は元々休みだったから、残りの3日分の給料を出せと主張したが、今日は「5日分を出せ」ところりと変わっている。

そんな折、僕はQ子の給与計算を間違えて、振り込む手続きをしてしまったことに気が付いた。Q子は入社以来、「社会保険への加入は損だから」といって、しばらく加入を待って欲しいと言い続けてきた。そして2月になりようやく「手続きをして欲しい」と言ってきたのだ。それで今月の給料から社会保険及び失業保険料を控除しなければならなかったのであるが、つい失念して振り込んでしまったのである。。金額にして2万円以上は多めに払ったことになる。
私はすぐに「差額を返してくれ」とQ子に電話した。だが、今度はその後の通院によって遅刻した分も会社の負担になるとか、訳のわからない理屈をつけ、一向に返そうとしない。
結局、差額を埋めるために6割補償で計算していた給料を10割補償に切り替え、それでも残った差額の5千円ちょっとだけを返してくれと頼んだが、結局、口座に振り込んできたのは、わずか1500円少々であった。

金銭主義の横行は現代の若者だけの特徴ではないらしい。これでは日本の行く末が思いやられる。

ちなみに、その後、労働基準監督署に労災の申請書を持参した折に、、通院で遅刻した分(Q子は1時間半、病院に行っていた何度か遅刻してきた)まで会社が給料を保証しないといけないものなのかと尋ねた。
監督官曰わく、「補償するのは会社の自由ですが、1時間半の遅刻ということは、残り6時間半は勤務しているのですから、6割以上勤務をしているということで、補償しないといけないということにはならないでしょう」とのことであった。
Q子の言い分みたいに、仕事中の怪我であったら、なんでも会社の責任だということではおかしいのではないかとも聞いてみたら、「怪我というものは本人の不注意でおこるものです」とずばり。ようはすべて会社の責任ということにはならないという、ごく当たり前と言えば当たり前な労働基準監督署の担当の女性の言い分である。


ラブホバイブルへもどる  戻る